あ、嫌われたかも…と感じた日。自分責めのループから抜け出すために

子育て 発達障害 グレー

先日、久しぶりに顔を合わせたママ友がいました。

以前は幼稚園の送り迎えなどで挨拶を交わしていた程度の関係だったけれど、その日はスーパーで偶然会ったんです。

でも、なんだか他人行儀。会釈だけして、すぐに背を向けるように離れていきました。

その瞬間、心の中で何かがキュッと締めつけられるような感覚がして、こんな気持ちがよぎりました。

「あ、私、嫌われたのかも…」

「嫌われたのかな」いろんな理由を勝手に考えてしまう

「私と話したくなかったんだろうな」
「もしかして、私が貧乏だから?」
「会話が下手だからつまらないと思われたのかな」

本当の理由なんて本人にしかわからないのに、頭の中はぐるぐると”自己否定の理由探し”でいっぱいになっていきました。

気がついたら、家に帰ってから子どもに対してちょっとキツく当たってしまっていて。

「自分の余裕って、本当に大事なんだな…」

そう、思い知らされた瞬間でもありました。

「友達がいる」ことの価値が高い私

私にとって、「友達」はすごく大切な存在です。
たくさんの人と仲良くできることが、純粋に楽しいし、心が明るくなるから。

一緒に笑ってくれる人、つながっていられる人がいると、それだけで元気になれる。
だからこそ、「あの人に嫌われたかも」という感覚は、心にずしんと響きます。

▶ ADHDと自己否定の関係(心理学的エビデンス)

さらに私はADHD(注意欠如・多動症)の特性があるため、次のような傾向があります。

  • 感情の波が激しい
  • 他人の反応に過敏になりやすい
  • 自己評価が低くなりがち
  • ちょっとしたことで深読みしがち

心理学では、ADHDの人は脳の「報酬系」の働きが通常より鈍いため、外からのフィードバック(=誰かの態度や言葉)に対して過敏になりやすい傾向があるとされています(参考:Barkley, R. A., 2015)。

つまり、相手のちょっとした態度にも「否定された」と感じやすいのは、脳の仕組みとしても自然なことなんです。

「2:2:6の法則」で心を整理する

そんなとき思い出したのが、人間関係にまつわる有名な法則——

2:2:6の法則

  • 2割の人はあなたを自然に好きになる
  • 2割の人はどうしても合わない
  • 残りの6割は中立で関心が薄い

この視点を持つだけで、「誰にでも好かれる必要はないんだ」と、自分の中のプレッシャーが少し軽くなりました。

そして、ふと思ったんです。

でも、私、友達が0人なわけじゃない。

ズボラで、会話も下手で、部屋もぐちゃぐちゃな私だけど、
そんな私を笑って受け入れてくれる友達がちゃんといる。

それって、すごくありがたいこと。忘れちゃいけないこと

自分の軸を他人から自分へ戻す方法

それでも、「嫌われたかも」という気持ちは簡単には切り替えられません。

そんなとき私は、自分なりの切り替え方をしています。

しっかりメイクして、お出掛けするみたいにおしゃれする。
髪型もちゃんとして、ピアスもつけて、
どうせ近所しか行かないけど、それでもいい。

見た目だけでも「自分を大切にする感覚」が戻ってくると、
不思議と心にも少し余裕が出てくるんです。

これは小さな「自分への励まし」なんだと思います。

自分を責めたときこそ、思い出したいこと

  • 嫌われたかも、と思うとき
  • 自分ばかりダメに感じるとき
  • 家族にまで優しくできなくなるとき

そんな時こそ、「あ、今、私の心が疲れてるな」と気づくチャンス。自己否定ではなく、自己ケアのタイミングです。

ADHDの特性を持つ私にとって、「自分を整える」ことは人一倍大事な習慣。

だから、今日もこう言い聞かせています。

誰が見てる?
私が見てる。

嫌われたって思う日があっても、
これは私が生きる、私の人生。

軸を、自分に戻そう


もっと自分を理解したい人へ。おすすめの本3選

『ADHD 2.0』(エドワード・ハロウェル/ジョン・レイティ)

なんで私ってこうなんだろう…」
そんな疑問に、脳の特性からやさしく答えてくれる1冊です。
ADHDを「欠陥」ではなく、「脳の違い」として捉えることで、自分への見方が変わっていきます。
脳の仕組みと感情の揺れの関係も書かれていて、「そりゃ私、傷つきやすいはずだよね」と納得できました。
自分責めがしんどい人にこそ、読んでみてほしい一冊です。


『反応しない練習』(草薙龍瞬)

仏教的な視点から「心の反応」を整える方法を教えてくれる本。
「嫌われたかも」と思ったとき、まず心が勝手に反応して、それに引っ張られてしまう私たち。
でもこの本を読むと、心の“第一波”に巻き込まれず、少し距離を取るコツが見えてきます。
「気にしない」は難しい。でも「気にしすぎない」は練習できる。それを教えてくれる本です。


『人は話し方が9割』(永松茂久)

「自分、話し下手だから嫌われたかも」と感じてしまう人におすすめ。
実は“うまく話す”よりも“どう伝わるか”が大事なんだよ、という安心をくれます。
この本を読んでから、「会話って完璧じゃなくていいんだ」って、ちょっと肩の力が抜けました。
ママ友との関係に悩んだときも、「私は私でいい」って思えるヒントが詰まっています。


✨心が揺れたときは、学びのチャンス

人間関係で落ち込んだり、自分を責めてしまうときほど、
「私はどう生きたいか」に目を向けるチャンスです。
本を通して、自分の心をやさしくほどいていけたら、きっとまた、前を向ける日がくると思います。

まとめ:苦しいとき、自分を見てあげよう

人間関係で傷つくのは当たり前。 でも、だからといって自分を責めなくていい。

他人の態度より、**「私はどう生きたいか」**を大切にして、 今日も自分の軸で立っていけたら、それだけで十分だと思うのです。

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