~ADHD気質のわたしが考えた「けしごむタスク」の話~
1|やらなきゃ、でも動けない…
やらなきゃいけないことが
たくさん見えてくると、
気持ちがずーんと重くなるとき、ありませんか?
たとえば「おフロ掃除をしよう」と思ったとき。
カビ取り、床、壁、排水口、エプロンの裏まで……。
やるべきことが一気に目に入ってきて、
その瞬間に「しんど…」ってなってしまう。
ほんとはやる気がなかったわけじゃないんです。
むしろ、ちゃんとやりたいと思っていた。
でも、「全部やらなきゃ」と思った瞬間に
体が動かなくなってしまう。
2|“気合が足りない”のではなかった
わたしはこれをずっと、
自分の根性がないからだと思っていました。
ちゃんとできない。
だらしない。
自分はダメだ。
そんなふうに思っては、
自己嫌悪でいっぱいになっていた。
でも、あるとき気づいたんです。
これは「やろうとしすぎている」から起きてるのかもしれない、って。
3|「けしごむタスク」という考え方
そこでわたしが考えたのが、
“やる”のではなく“けす”という発想です。
名付けて「けしごむタスク」。
ふだんの生活って、
「足す」ことばかり考えてしまいがちです。
・ちゃんとやらなきゃ
・もっと完璧に
・全部終わらせたい
でも、それをぜんぶやろうとすると
重たくなって止まってしまう。
だから逆に、引き算の発想=けすことから始めてみました。
4|たとえば「食後のかたづけ」なら…
いつもなら、
流しに行って、なべやお皿を洗って、
ふきんを洗って干して…全部やって、やっと終了。
でも「けしごむタスク」ではこう考えます👇
✅ テーブルの上を消す(お皿を下げる)
✅ 調味料を消す(冷蔵庫に戻す)
✅ 流しの中を消す(お皿をまとめる)
ここまでで もうOK!
余裕があれば仕上げに
台ふきんでサッと拭いたりしてもいいけれど、
それは「できたらラッキー」くらいの気持ちで。
5|大事なのは「見た目が変わること」
すごく不思議なんですが、
テーブルの上からモノがなくなるだけで、
気持ちってかなり軽くなるんです。
ごちゃごちゃしていた景色が、
ちょっとだけスッキリする。
脳って、「見た目の変化」にとても反応するそうです。
だからこそ、
完璧を目指すより、
「見た目が変わる」ことに集中するのがおすすめ。
6|毎日じゃなくていい。日付を書くだけ
このタスクは、毎日やらなくていい。
自分のペースでいいんです。
やった日は、〇や×じゃなくて
ただ日付を書いておく。
「あ、今日ちょっとがんばったな」
それだけでじゅうぶんです。
できない日は
「あ、今日はやらない日ね」って思えばいい。
責める必要は、まったくない。
7|これは生活ゲームです
けしごむタスクは、
スマホゲームみたいな感覚でやっていい。
一個ずつ、目の前からモノを「けして」いく。
ちょっとずつクリアしていく。
それだけで、
生活って少しずつ整っていくとおもいませんか。
8|まとめ:完璧を手放すことで、動けるようになる
「やろうと思うとやりすぎてしまう」
「やることが多すぎてやる気がなくなる」
それは、あなたの気合が足りないわけじゃない。
ただ、その考え方があなたの「やる気」には向いてなかった。自分の特性に合っていないやり方だっただけ。
生活は、足すことより
「けしていく」ことからはじめる。そうすると、
すごくラクになると思いませんか?
この「けしごむタスク」が
あなたの毎日を、ちょっとだけ軽くしてくれたらぜひ教えてください。

コメント