「またキーキー言ってる…」「お願いだから静かにしてほしい!」
発達障害を持つお子さんの育児の中で、こんなふうに悩むことはありませんか?
わが家の息子も、気持ちが高ぶると「キーキー」と大声を出してしまうことがあります。
最初は本当に戸惑いましたし、私自身が感情的になってしまうこともありました。
でも、試行錯誤を重ねる中で少しずつわかってきたことがあります。
「やめさせる」よりも、「どう伝えればいいかを一緒に考える」ことが、何より大切なんだと。
この記事では、実際に効果があったわが家の5つの対処法を紹介します。
同じように悩む誰かのヒントになりますように。
① 「キーキー声」の代わりになる伝え方を用意する
「むしゃくしゃしたら深呼吸を」とか「クッションをギュッとしてごらん」といったアドバイスはよくありますが、正直うちの子には合いませんでした。
じっとしていられないタイプで、「投げちゃダメ」と言っても投げるような性格。
だからこそ、発散の方法も動きのあるものが必要でした。
例えば…
- 「むしゃくしゃするよね!でもその声はママしんどいから、枕を投げてみようか!」
- トランポリンで一緒にジャンプ
- ストレスボールを渡して握ってもらう
こうした「体を動かす発散」は、本人もスッキリしやすく、親子のスキンシップにもつながります。
✨ポイントは共感からスタートすること✨
「そうか、イライラしてるんだね」「叫びたくなっちゃう気持ち、あるよね」と気持ちを受け止めてから代替案を出すと、すんなり乗ってくれることが多くなりました。
② 環境の刺激を減らす
キーキー声の原因が、環境からの刺激にあることも多いと気づきました。
うちの子の場合は、
- 照明がまぶしい
- 音がうるさい
- 知らない場所や急な予定変更
こうした五感への刺激が強すぎると、一気に不機嫌になってしまいます。
そこで取り入れたのは、環境の調整。
- 照明を間接照明に変える
- テレビや音楽の音量を控えめにする
- 事前に「このあと○○するよ」と予定を話して、見える化
それだけでも子どもの安心感が高まり、「次に何があるかわからない」という不安が減ったようです。
③ 感情の“前兆”をキャッチして、早めに動く
キーキー声が出てから対処するのでは、もう遅いことも多いんです。
「そろそろ来そう…」という流れや前兆を見逃さないように心がけました。
わが家でよくあるサインは…
- 兄弟と意地悪を言い合い始める
- ぐったりしていて明らかに疲れている
- 習い事や行事で無理して頑張った後
こうした場面では、できるだけ家事を後回しにして、子どもに寄り添う時間を優先しました。
- 喧嘩は早めに仲裁
- わがままも少し多めに受け入れる
- たくさんスキンシップ
- 何より「早めに寝かせる!」
心の疲れがたまる前にケアしておくと、結果的にキーキー声の回数も減っていきました。
④ キーキー声への対応は「一貫性」がカギ
つい「うるさい!」とこちらも感情的に返してしまうことがありますが、それは逆効果でした。
「この声を出せば、ママが反応してくれる」と思わせてしまうと、クセになりかねません。
わが家ではルールを決めています。
「普通の声で話してくれたら、お返事するね」
…と言いつつ、“聞こえないふり”がいちばん効きました。
初めは怒ります。でも、冷静に無反応を貫いていると、少しずつ理解していくようになります。
そして、普通の声で話せた瞬間にはすかさず褒める!
対応をブレさせず、親の態度が一貫していることで、「どう伝えればいいか」を学んでいく姿が見られました。
⑤ 「エネルギーの発散」を日常に取り入れる
子どもに限らず、大人だって「なんかモヤモヤするな」という日は、エネルギーがたまっているもの。
感情が爆発する前に、小出しに発散させておくほうが断然楽です。
わが家で効果的だった遊びは…
- 外で走る、公園で遊ぶ
- トランポリンでジャンプ(親子で手をつないで飛ぶと最高!)
- おうちドッジボール(クッションを使って安全に)
- 粘土やレゴなど、手を動かす創作系の遊び
「遊びの中で自然に発散する」ことが、うちの子には一番合っていました。
【まとめ】「キーキー声」は“気持ちのサイン”
キーキー声をやめさせたい、静かにさせたい。
そう思ってしまうのは当然です。
でも、その声の奥にあるのは、**言葉にできない「SOS」**かもしれません。
だから私は、「やめなさい!」と叱るよりも、
「どうしたら伝えられるかな?」と、一緒に方法を探すようにしています。
わが家で実際に効果があったこと👇
- 共感しながら、気持ちの伝え方を一緒に練習
- 環境刺激を減らして、安心できる空間をつくる
- 感情の前兆を察知して、先回りで動く
- 一貫した対応で「伝わる方法」を教える
- 体を動かすことで、感情の小出し発散
少しずつで大丈夫。焦らなくて大丈夫。
「気持ちを伝えたい」「わかってほしい」という子どもの想いに、寄り添っていけたら──。
あなたのお子さんにも、ぴったりの方法がきっとあるはずです。


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