こんにちは、まっこです。
我が家はちょっと“凸凹家族”で、夫は軽度のうつ、私はグレー寄りのADHD、息子も発達グレー、娘はおそらく定型。
そんな家族で毎日暮らしていると、なかなか一筋縄ではいかないことばかりです。
特に悩んでいたのが、「夫の休日の沈黙」でした。
◆ 鬱夫:休日になると、家がどんよりする
うちの夫は平日は頑張って会社に行きます。
でも、休日になると、とたんに静かになってしまう。部屋も暗い、表情も沈んでいる。
こっちまで引きずられてしまいそうな空気に、私の気持ちまでどんより。
最初のうちは「疲れてるのかな」「そっとしておこう」と思っていました。
でも、何週、何ヶ月と経ってもそのまま。
休日が近づくたび、私のほうが息苦しくなっていったんです。
だから、私は決めました。
**「夫を、外に出そう」**と。
◆ 失敗もあった。けれど、やってみて見えたもの
まず私がやったのは、いろいろ試してみることでした。
🔸パパ友と飲み会 → ✖️
夫を少しでもリラックスさせたくて、他のパパ友たちとの飲み会に誘いました。
でも結果は大失敗。他のパパたちと比べてしまい、「僕はダメだ…」と自己否定が深まってしまいました。
🔸ショッピング → ✖️
気分転換になるかと思い、洋服や靴を見にいこうと誘いました。
でも、そこで夫がつぶやいたのは「こんなにお金使いたくない」「仕事、辞めたいな…」という言葉。
経済的な不安を再確認させてしまっただけでした。
🔸スポーツ → ◎

これは大成功!昔やっていたバスケットボールを思い出し、地元の草バスケチームに入ってみない?と提案。
最初は不安そうだったけど、見学だけ行ってみたら「楽しかった」と笑って帰ってきました。
体を動かすことは、心にも効くんだなと実感しました。
📚ここでの根拠:
運動には「うつ病の改善効果」があることが、数多くの研究で示されています。
たとえばアメリカ心理学会(APA)は「週に数回の有酸素運動は、抗うつ薬と同等の効果をもたらすこともある」と発表しています。
運動はセロトニンやドーパミンといった神経伝達物質の分泌を促し、気分の安定に役立つのです。
🔸キャンプ → ◎

「自然に癒されるって言うし、どう?」と、思い切ってキャンプ道具を揃えて出かけました。
自然の中で焚き火を見つめながら、「なんか…いいな」と夫。
無理なく、自分のペースでリラックスできたようでした。
📚ここでの根拠:
“ネイチャーセラピー”と呼ばれる自然療法も、近年注目を集めています。
森林浴やキャンプなどの自然体験は、ストレスホルモン(コルチゾール)の減少や、前向きな思考パターンを促す効果があるとされます。
※参考:東京都健康長寿医療センター「自然とストレス軽減の研究」
🔸育毛治療 → ◎

以前から鏡を見るたび気にしていた“薄毛”。
クリニックに一緒に行き、「悩んでたこと、一緒に終わらせよう」と声をかけました。
治療が始まり、髪が少しずつ増えていくのを見るうちに、夫の背筋がピンと伸びるようになっていきました。
📚ここでの根拠:
外見への自己満足感は、自己肯定感に直結します。
自己効力感(自分は変われる、自分は行動できるという感覚)が強くなることで、うつ症状の緩和にもつながるとされています。
◆ 行動したのは、私。でも背中を押すだけでよかった

もちろん、どの行動も簡単にできたわけじゃありません。
夫はいつも「大丈夫かな…」「無理じゃないかな…」とぐるぐる考えがち。
でも、私はよく言います。
「失敗してもいいよ。私のせいにすればいいじゃん」
それでちょっとでも動けるなら、それでいい。
誰かに背中を押してもらえるって、それだけで“変化する力”になると思うから。
◆ 行動が、いちばんのポジティブなエネルギー
心理学でも、“行動活性化”という療法があります。
気分が沈んでいるときほど、気持ちを整える前にまず体を動かす・外へ出ることが、気分の回復につながるとされています。
家でただ沈んでいた夫が、
スポーツをして汗をかき、
自然の中で目を細め、
鏡を見てうれしそうに笑う。
そうやって、少しずつ目が生き生きしていった夫の変化を、私は目の前で見てきました。
◆ 最後に:行動できた“私”も、よくやった
私だって本当は、動くのがこわかった。
「変わらなかったらどうしよう」「逆に傷つけたらどうしよう」って。
でも、止まった空気の中で一緒に沈んでいくのは、もうイヤだった。
だから思ったのです。
「私が動けば、風が吹くかもしれない」
行動してみてよかった。
そして今でも私は、ときどき自分にこう言っています。
「あの時動いた私、グッジョブだったわ。」
🔖同じように悩んでいるあなたへ
行動するのは、こわいです。
でも、一歩踏み出した先で、
「ちょっとだけ違う空気」が流れるかもしれません。
あなたの家庭にも、
そんな風が吹きますように。

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